宝塚市講演会・相談会レポート

担当:村上敏彦

 

 2018年10月20()14時から宝塚市男女共同参画センター会議室「ソリオ2」4階で講演会・相談会を開催しました。

 秋が深まり、やや肌寒い中、11名(夫婦1)のご参加を頂き、10名のNPO会員が個別相談にあたりました。今回の開催では、開催案内記事の掲載依頼に対して朝日新聞の掲載をいただき、宝塚市広報誌の開催情報閲覧者を含め、事前に開催場所の確認などについて一般から8件の問い合わせがありました。会員によるパンフレット配布に力を入れたこともあり、前回(4月)の宝塚開催の6名を上回る参加者でした。

 講演会の講師は暮松春夫理事長。前半の1時間は相続に関するお話しでした。遺言がなかった場合の法定相続による各相続人の相続分の割合について事例を交えた説明があり、遺言による相続では、相続財産のはく奪における欠格と廃除の違い、被相続人の生前に贈与、または遺贈を受けた特別受益者、被相続人と特別の関係があった特別縁故者などの講義がありました。

 後半の1時間は遺言・遺留分・相続税・成年後見に関するお話しでした。自筆証書遺言については、7月に改正法案が成立した法務局で遺言書を保管する制度新設が紹介されましたが、まだ細目が公表されていないことから具体的な言及はありませんでした。公正証書遺言では時間がかかる検認手続きが不要な有用性が今回も強調されました。

 

 講演後、1時間近くの相談会では、会員が5組に分かれて相談を受けました。60歳代の女性から相続人が複数存在する高齢の被相続人(母親)が認知症など判断能力に欠ける状態になった場合に備える対応の質疑応答が行われるなど、有意義な会となりました。