2019・4月 宝塚市講演会・相談会報告レポート 

                   担当=村上敏彦

 2019年4月13日()14時から宝塚市男女共同参画センター会議室「ソリオ2」4階で講演会・相談会を開催しました。

 春らしい好天の中、一般からの4名と当会入会希望の行政書士3人のご参加を頂き、7人のNPO会員が個別相談にあたりました。開催案内記事の掲載依頼に対して神戸新聞などの掲載を頂き、宝塚市広報誌の開催情報閲覧者を含め、参加の事前予約の必要の有無などについて4件の問い合わせがありました。

 講演会の講師は暮松春夫理事長。前半の1時間は相続に関するお話しでした。遺言がなかった場合の法定相続による各相続人の相続分の割合について説明があり、共同相続人の中で特別の寄与をした者が受ける寄与分の項目では、改正新法とのからみで被相続人の相続人以外の親族の貢献を考慮する制度の導入が紹介されました。被相続人の相続人以外の親族が被相続人に対し、無償の療養看護、財産の増加、維持等に寄与した場合、金銭を請求できるということです。特別縁故者については、養護老人ホームなどを運営する市町村等の法人も、相続財産の分与を請求できる縁故者に該当する点も指摘されました。

 後半の1時間は遺言・遺留分・成年後見に関するお話しでした。遺言の説明では、相続発生後の遺産分割協議はまとまりにくので、あらためて遺言の必要性が強調されました。とくに子供がいない夫婦の場合、兄弟姉妹に法定相続で4分の1を持っていかれないためにも早めの遺言作成が賢明であり、認知症になれば、遺言作成能力もなくなることも付け加えられました。自筆証書の法務局による保管制度が新設された遺言書では、費用がかかっても、遺言内容が保証される公正証書遺言の有用性が指摘されました。

 

 講演後の相談会では会員が2組に分かれ、相談を受けました。その中では、高齢者の男性から子供への生前贈与などの質問がありました。